<金井勝の映像パフォーマンス>を2018年に東京ドイツ文化センターで行いました:-))))))))))
草月会館の奥にある東京ドイツ文化センターで、2018年6月14日に≪金井勝+城之内元晴≫の特集が組まれ、『新宿ステーション』、『時が乱吹く』の上映後に、<トークショー&映像パフォーマンス>を行いました!

私と城之内元晴(以後ジョーさん)は長い間≪神奈川ニュース映画協会≫で働いており、彼は協会内の首脳部はもとよりスポンサーからもユニークな演出家として高い評価を得ていました!

一方私の方は、自主制作・≪微笑う銀河系三部作≫の間は時々カメラマンとして働かせて貰いましたが、それらの完成の後には演出家としての契約を要請され、主にジョーさんと同じ番組を交互に担当するようにったのです。
ジョーさんはネオダダの映像作家として既に知られていましたが、TVドキュメンタリーの世界でも既にベテランの域に達しており、彼が作った『大衆演劇』という作品などの、その大胆な演出力には度肝を抜かれました:-))))))))))

私の方はインディーズの監督として度々マスコミなどにも取上げられてはきましたが、TV番組の演出となると全くの素人~~しかし、同じギャラを頂くからにはそれなりの作品は作らなければなりません!
さて、当時の撮影機材は16mmカメラで、私の自主制作を評価してくれていた、社員カメラマンの細井靖明とコンビを組み、サブカメラに特殊撮影が可能なボレックスを常時携帯して頑張りました。

そうした可能性を追求した映像作りが徐々に評価され、当時建設中だった<神奈川近代文学館>に収蔵される作品~~県内各地にある文学ゆかりの地を訪ねるシリーズは全て私たちに任せられました:-))))))))))
だが、そんなある日、ダビングスタジオでとんでもない話を聞かされました!?
ミキサーが言うには、「そう遠くない日にCGというコンピューターを駆使して何でも出来る技術が完成~~そのCGの時代になれば、フィルムそのものもなくなりますよ!」でした・・・?!
そこで負けず嫌いな(笑)私としては、長らく休んでいた自主制作でそのCGとやらに挑戦してみようと思いました!
相手がハイテクなら、こちらはアナクロニズムに徹して勝負だ!
先ずそれにはTV番組で培ってきた特撮を更に進化させ、大胆にして緻密に作ったのが『夢走る』(1987)でした-:)))))))))

この作品をIFフィルム・フェステバルで発表したところ、「実験映画祭で何故時代劇なの!?」と一部の方々からご批判を頂戴しましたが、南半球最大のメルボルン映画祭からオファーが有り、最優秀短編劇映画賞を受賞~~更に文化庁主催の特集=<日本青年映画>の中の一本に選ばれ、欧米諸国などで循環上映されてきたのです:-)))))))))
だがその裏では、実は想像だにしなかった大事件が発生しており、とても浮かれている場合ではなかったのです!
それは、『夢走る』の撮影が終了したその秋に、ご隠居の役を熱演してくれたジョーさんが、交通事故で亡くなっていたのです!

そこで神奈川ニュースのスタッフを中心に相談~~この『夢走る』を短歌篇にして、幕間二景を挟んで俳句編、詩編へと続く、≪追悼作品≫を作ろうと始まったのが、このオムニバス作品=『時が乱吹く』(1991)なのです!
さて平沢 剛とのトークショーではジョーさんの『新宿ステーション』についても触れました!
しかしこの日に上映されたそれは私が初めて見る数分のバージョン~~多分これが元となって彼の代表作へと発展したのかも知れません~~が、詩編:「ジョーの詩が聴こえる」で使用した十数分のバージョンについて話しました。

しかし正にその最高傑作は、新宿の画廊=Mad Grosseでのパフォーマンス・バージョンの『新宿ステーション』でした
-:))))))))))
その時の彼は、昔観た「ターザン映画」の中に登場した探検隊長の真っ白なサファリ―ルック~~彼はその左の肩章に懐中電灯を捻じ込むと、呆気にとられている私に向かって「じゃー、ちょっとやってきますョ!」と、映写機のスイッチを入れ、「ステーション!ステーション!ステーション!」と、フォルティッシモの美声を張り上げながら、スクリーンに向かい進んで行きます!

時々懐中電灯が照らすノートに眼をやり、全学連の学生たちに襲い掛かる機動隊の映像をその全身に浴びながら、自作のネオダダの詩を歌い上げてゆくその勇姿~~
その独創性とその迫力とに心底圧倒されたことなどを熱っぽく語りました:-)))))))))
そして、メインとなる私の<映像パフォーマンス>~~およそ20年ほど前に一度だけ関西でそれを行いましたが、当時と違って現在はビデオカメラで撮影中の映像を同時にスクリーンに投影出来ると知って、俄然、意欲が湧いてきたのです:-)))))))))
それは観客を巻き込んだパフォーマンス~~ジョーさんが来宅して時に、彼は庭の植物たちと語り合っているかのように庭を巡っていたので、このカメラもジョーさんの視線で客席を巡ってゆくと、私たちの間柄を称えてくれたり、また自分のメイン・マンについて語ってくれたり・・・・・と、それらがそのままスクリーンに投影されます!

この観客の中には、ジョーさんの知人やこの『時が乱吹く』の出演者もおりましたが、何と世界の名門=あのハーバード大学の助教授も二人おり、吃驚させられました-:))))))))))
   
手持ちのカメラから観客との
やり取りを
無線でダイレクトにスクリーンへ飛ばす
機動隊を背にした城之内
それらの映像を背負って「まだまだの詩」を暗誦する金井
そしてこのパフォーマンスの最後は
舞台に駆け上った私が
「ジョーの詩が聴える」の映像を全身に浴びながら
我が永遠のメイン・マンへの返歌を力いっぱい歌い上げて終わます-:))))))))))



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